今日は採用の場面で「やる気だけはあります!」って人を信じちゃいけない理由をさらっと書きます。
まず読んで欲しいツイートがこれ。
「Twitterを本気で伸ばしたい!」と言うからさ。
「成果を出してるひとのアカウントを研究し、日々の気づきや学びを文字数制限いっぱいまで書ききり、毎日30ツイート以上続けてれば嫌でも伸びるよ」
と何度も伝えてるんだけど、誰もやるひといないんだよね。本気ってなんだろなと。
— 西崎康平@ブラックな社長 (@koheinishizaki) February 4, 2020
私が採用考える時に「やる気だけは誰にも負けません!」と言っているだけの人を信用しないのはこれですね。
結局はやった人、行動した人が結果を出せるわけであって、やる気を叫んだ人が結果を出すわけではないからです。
やる気は大事だけども、他人からは見えにくい、わかりにくい。 https://t.co/rpPT2T0QHr
— 米村歩@日本一残業の少ないIT企業社長 (@yonemura2006) February 4, 2020
さて、
仕事の「やる気が湧く→行動する→成果をだす」のステップを
「水→凍らせる→かき氷」だと仮定しましょう。(例えが分かりにくくて申し訳ないんですが笑)
あなたは
「水ならいくらでもあります!ダム級です!」
って人と
「少ないですが凍らせてきました!もうちょっとで削れるはずなんですが、、、」
って人のどっちを信じるかですよ。
一見ダム級の方にインパクトがあるんですが、
やる気だけあります!の人を信じちゃいけない理由がこれ。
もはやその水は上質な湧き水どころか、水道水ですらない場合もあります。笑
だって、やる気の質なんて定量的に計れないから。
もちろん量だって測定できません。
やる気なんてなくたって高い成果を上げる人もいます。
そして、どんだけやる気があったって成果を上げない人もいます。
やる気が無くても凄く高い成果を上げる天才
やる気があっても全然成果に繋がらず、怒鳴り散らして周りのモチベーションを下げる無能
のどっちが欲しいですかって話です。
成果に直結するのは、やる気ではなくて行動ですよ。
ちなみに、
村上春樹はエッセイで「喫茶店のアルバイトを雇う時、こういうビジョンがあるのでただでも働かせて下さい!という奴ほど、すぐに辞めたり給料が安いと文句を言ったりする」と書いている。
武道家の内田樹は「私にとって合気道とは・・を語るような奴は長続きしない。逆に、なぜ合気道なんてやっているんだろう?というヤツほど、続くし、上達する」と書いている。
本当にやる気があるなら
絶対に嫌です。あとあえて突き放した言い方をしますが、やる気だけは負けない、という人はだいたいすぐやる気を失うのです。やる気あるなら人に教わったりしなくてもやる気以外のなにかを得てるはず。https://t.co/nwcN4TZFJ5 #MySarahah @sarahah_com pic.twitter.com/H3xZgNRlgq
— けんすう@マンガサービスのアル (@kensuu) December 18, 2017
どんなにしょぼくてもいいので、形にしたのか?ってのが判断軸で良いと思います。
なりたいだけなら誰だってどんなものにでもなりたいですよ、人間って比較的幅広い興味があるので。
でも、なりたいをやりたいに落とし込めるかどうかが重要。
なりたいとやりたいの溝は広く深い。
例えば誰だって筋トレ・ダイエットしてかっこいい身体になれたらうれしいが、それをやりたいまで高めて、行動に落とし込むことは難しいですよね。
商品作りたい→見せて→やってない、文章書きたい→見せて→書いてない、などなど。
つまり、その理想像になりたい欲求はあっても、行動をやりたい欲求が本質的にはないことがある。
実体験なんですが、
自分で働くというと、あたかも僕が不労所得を手にしているかのように、「起業して楽して稼ぐな」と嫉妬を受けることがあるけど、w
「金を貰えるレベルまで、何かを高めようとしたのか?」と聞きたいんですよね。ケンカになるので言いませんが。
そりゃ楽な側面だけみれば、
どんなものにだって「なりたい」と思えるはずなんですよ。
その思ってる状態が「やる気」ってことです。
なれるものなら、パイロットにだってなりたいし、航海士にだってなりたいし、作家、Youtuberにだってなりたいかもしれない。
じゃあなんで「自分はやってないのか」って事を考えれば、「起業して楽して稼ぐな」とかそういうことを言ってしまう人は、自ずと答えは見えてくるんじゃないかな。
つまり、やる気しか無い人は「前提」しか持っていないということなんですね。
、、、話がそれたので戻しますが。
そして「やりたい」は人に習得させることはできないんですね。
自発性から生まれる物ですので。
「なりたい!」と言っていても自発的に行動に落とし込んでいない場合、その「なりたい」は実際の所「やりたい」ではない可能性があるので注意。
文章が書きたくない人間にひたすら文章を書かせようとしても嫌いになるだけ。
仕事はやる気だけでできあがっているんじゃない!!
・考え方や価値観や知識
・やる気とか熱意
・能力とかスキル
の掛け合わせって考えてみても良いかもしれませんね。一番手軽に得やすいのはどれだと思いますか。一番口だけでも証明しやすいのはどれだと思いますか?
やる気って実は独立した項じゃないんじゃないの
上に書いているように、やる気って一つの項だと今までは考えていたんですが、多分、ふつふつとした信念や覚悟とか事実って意外と淡々としていると思うんですよね。
「気が付いたら作品100個作ってました。やる気?よく分からないですね」という陶芸家と
「やる気は誰にも負けません!でもまだ何も手を付けていないです!」という陶芸家
どっちからあなたは作品を買いたいですか?
本気でやっているんだってことが言葉以上に伝わってくる人間から僕たちは動かされるんです。
決して口であれこれ並べ立てられることによって動かされるんじゃない。
本当にやる気があるのなら言われないとできないなんて言葉は出てこなくて、勝手に進めてるはず
勝手に進めていたかどうかでその部分に対する本当のモチベーションは判断できると思うんですよ。
本当にやりたいことは金がなかろうが地べた這いつくばろうがやりますから。
人に助けられないとやらないことなんて本当にやりたいことじゃないのかもしれません。。
多くの場合ほっときゃいいんです。それで本当のやる気が分かるから。
もちろん情熱は必要だけど
僕がビジネスを教えるときも、情熱を非常に重要視してます。でも行動してるのかよ?ってとこなんですよ。気になるのはね。
情熱って一生懸命頑張ることでも、他人に頑張りますとアピールしてもらって教えてもらうことでもなく。
頑張らなくてもそれに没頭できるから情熱なんじゃないですかね。
行動に落とし込んでいない人はこの辺りが抜けているような気がします。
どんなに小さくてもどんなに不細工でもいいから、行動しないと結果は出ませんから。
やる気を自慢・アピールすることって、良いガソリンとエンジンを持ってますよって言ってるんだと思うんです。それは、家に置いてあるから見せられない、すいませんと。
でも、本当にやる気がある人はエンジンが燃えてガソリンもバッチリ入ってますから、勝手に動いちゃっているわけで。
クリープ現象が起きているのかどうか。
僕は今度からそこを見ていこうかなと思いますよ。
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