映画に造詣のある方はご存じかもしれませんが、
今日はマクガフィンについてルパン三世を題材にお話ししてみます。
マクガフィンとは
ルパンにとっての宝石
であり
スパイ映画にとっての情報
であり
スターウォーズにとっての父
であり
ロードオブザリングにとっての指輪
であり
リトルマーメイドにとっての脚
なのです。
解釈は色々ですので、とりあえず納得して貰ったものと思って話を進めますが、
ここまでまとめると、
「効果があり、かつ主人公たちが追い求めている物」と意訳してみますが、
さて、これってお金と近いと思いませんか?
考えてみてください。
ルパンの映画の中で「もっとスマートにいくんじゃないの…?」ってシーンを何度か見たことがあるかもしれません。
※見てない人はごめんなさい
例え話ですから、フィクションだからそりゃそうだ、という突っ込みはいったん置いておいていただいて、
やたら無駄なお金を使っていたり、すごく発見されそうなルートを通っていたり、協力人数が少なすぎたりね。
ルパン達が精鋭であることは恐らく確かですが、そこまでの危険を冒しているのはなぜでしょうか。
(例えば、車の中に盗んだ物を大量に詰め込んで、車でふらふら走って隣の車と事故を起こしそうになったりもします)
それは、
映画の中の彼らにとって「マクガフィン」は、まさに血と汗の果てにあるものだと思っているということ。
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では、「マクガフィン」なんてものはそんなにたいしたものではないし、簡単に手に入れることができるものだ。と思っている人がいたらどうなるでしょう。
おそらく、その人はもっと簡単なルートを見つける。
実際に彼らはありえないくらい危険なルートを選択しているように見えます。
城の天井を車で走ったり、素手で飛行機に飛び乗ったりしてます。
そして、あんなに何度も、痛い目にあったりしないはずです。
危険なんてとんでもないし、高度に鍛えられた精鋭部隊を大量に送り込んだり、
セキュリティを買収するなどして、もっと安全に簡単に「宝石」を手に入れるに違いないからです。
つまり「マクガフィン=宝石」をどう思っているか、によって、対価に支払うものを自分で決めている。
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ルパンは「苦労してやっと宝石を手に入れた」のではなく、「手に入れるのにすごく苦労するべきだった」んです。
なんとなく分かるでしょうか。
価値観とはそういったものです。
「支払う対価を自分で決めている」のです。
ここでぐわっと冒頭に話を戻しますが、僕たちのマクガフィン=お金に関しても、同じことが言える。
お金を「血と汗と涙と苦労の結晶」みたいに扱っている人は、極力避けるようにしよう。
そういう人は、本当にお金を稼ぐのに「血と汗と涙と苦労」を支払うことになりますよ。
今日から、お金を稼ぎ、お金を使うことを「善」だと思うようにしましょう。
稼ぐために使い、使うために稼げば、価値観は徐々に塗り替えられていきますから。
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