僕たちは物事を考えるとき、自分の視点や動機、時々の感情にがんじがらめにされています。
この視点から抜け出して、もっと冷静で合理的、客観的に状況をとらえるには、発想を転換して、「尊敬する人が自分と同じ状況にいたら、どんなアドバイスをしてあげるだろう」「どんなアドバイスを尊敬する人からもらえるだろう」「尊敬する人はどうやって乗り越えるだろう」と考えてみてください。
例えば友達が困っていると、そんなこと大したことないよ、大丈夫だよ、とアドバイスができることでも自分のこととなるとどうしても思考が止まってしまったり、視野が狭くなってしまったりすることが多い。
視野がせまくなるのって、対象と自分との距離が近いからです。例えば地球を遠くから見れば球体ですが、近くから見れば山がボコボコしてきます。ビルがあります。もっと近づくと足下の小さい石に躓くかもしれません。
つまり、対象と近くなれば近くなるほど、影響が大きくなる。本を顔にべったりつけたら読むことは難しいですよね。つまり、悩みが自分にとって近いほど、冷静に物事を考えられなくなる。
適切な距離を取るための質問が、「どんなアドバイスをするか」「してもらうか」「どうやって乗り越えるか」です。
適切な質問は全ての悩みを吹き飛ばす力があります。問題を解決するのは指示では無くて質問なのです。
有名な一説ですが、トンネルのライトの消し忘れを予防するために、夜ならトンネルを出たら消して、昼ならトンネルを出たら消して、、などと書かなくとも、ライトついてますか、の一説で全て完結する、という力のある質問があります。
で、これだけだと短いのでハウツーを。
悩みを本当の意味で解決したいのなら、期日を決めてください。もちろん現実的な期日で。期日が変わるとそれを実現するための戦略も変わってきます。だいたい1ヶ月から3ヶ月がいいでしょうね。
一ヶ月から3ヶ月までの間で自分の抱えている問題をどのくらいなら解決できそうか、という逆算で考えることもできるために、期日の設定は重要なのです。
つまり、1kg落としたいというモヤモヤした悩みは3日で解決しそう、とか、漠然とした20kgダイエットは難しそうなので、とりあえず3ヶ月で10kg、とか、目標が具体化されます。
長くしすぎるとミスしたときのダメージが大きくなりすぎますから、小さく目標をたてて振り返っていくのがいいでしょう。1年は長過ぎますね。
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