ルールにうるさすぎる上司に困っている人へ、今日は記事を書いてみたいと思います。
たまにいるんです、とにかく「ルール」にこだわりすぎて手段の目的化になっていて困っている、という相談をしてくる方が。
じゃあこのあたりで一回答えておいたらいいんじゃないのか、と思ったので、今日は心理とか行動原理について考えてまとめてお話しして行けたらと。
ルールに厳しいことは良いことなんでしょうか。まず、ルールを破ることをイノベーションと言ったり革命と言ったりしますが、そういった発明的な活動は、ある種ルールが破られた瞬間に起こるものです。
当然、ルールを破る方法はルール化できない、ルール化してしまったらそれはルールだからです。
ボールを手で触ってはいけません、はルールのうちですが、ルールを厳格に運用しようとする人には「サッカーをしている間、バットでボールを打ってはいけない」とか「ミサイルを使って味方のゴールを爆破してはいけない」のような新しい考え方に目が向けられなくなります。
もちろんこれは適当な例ですのであまり参考にしないでもらえたらいいんですが、ルールを厳密にしすぎると、時代に取り残される可能性が高くなる。
なぜか。
それは、ルールが生み出された背景を考えることを忘れるからです。本来の目的が達成されさえすれば、ルールなんてどうでもいい。
とあるホテルでお客様にお酒を出すのがルールだったとしましょう。でもそのお客さんはこれから車を運転しようとしています。もしくは、お酒の飲めないお客さんが来たとします。
「高級リンゴジュースに変えられるかどうか」がルールを厳格に守る人と、本来の目的を考えられる人の差といってもいいでしょう。
お客さんを喜ばせ、結果として企業の成功もついてくるということに真面目に向き合えば、運転しようとしているのにお酒を出したり、お酒が飲めないのにお酒を出したり、運転するからといってドリンクを何も出さない、なんてことはしなくなるはずなんです。
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