人間は自己利益でしか動きませんが、自己利益にはあまり真剣にならない。これは多くの人が見落としている重大な真実です。
動力は自己利益ですが、それを稼働させ、加速されるのは「他人のため」なんです。
自己利益がガソリンであって、他人のためはアクセルを踏み込む脚です。
自己利益が完全に0だといつかはバテます。動きが止まります。
でも、ガソリンだけ潤沢にあっても移動する力、つまり、他人のためがないと飽きがきます。
踏み込まなくてもいいか、という状況に陥ります。ニートに飽き足り、すぐに辛くなるのと同じ状態です。
どちらが両方ともあって始めて前に進める。
自己利益だけが要因だと、自己利益が不要になれば、気分ひとつで人間は努力を止めてしまう。
投げ出すのがとにかく簡単なんです。
「君は努力すればこんなにも出世するんだよ」と言われて本当の意味で努力する人は誰もいません。出世したくない人は頑張る報酬が実質ないのと同じだからです。「ありがとう、本当に助かりました」とお客さんから言われる方が嬉しかったりする。
人間が努力をするのは、それが「自分のため」だからではありません。
「他人のため」に動き「回り回って自分のためになる」ときです。
「これをやってもらえたらすごく助かる」って言葉で人は動きはじめることができるんですよね。
自分だけが完全に得するものなんて、いつかは嫌になりますよ。
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