人に意見を聞いてほしい、通したい、取り入れて欲しいときのコツです。
ユニークな着眼点と表現力
「我の主張」にならない意見への自信を持ちましょう。
この2つが揃ったときに人はその人の意見を本気で聞いてくれます。基本的に人は人の意見を取り入れたいとは考えていません。
まったくどうでも良いことは聞かないからです。メンズメイクに興味が無い人に化粧品の話をするとか、多分聞いてもらえないと思うんです。
だから、相手の定義を上回ることが大事です。
アフィリエイトが好きだ、と考えている人にアフィリエイトがおすすめ、といっても響きません。
アフィリエイトが好きだと考えている人に、実はアフィリエイトの現状はこうなっていて、今はこのアフィリエイトの方法がいい、とデータと共に見せれば少しは響く可能性が上がるでしょうね。
つまり、なんにしても相手の定義を上回ることです。
「実は」を用意することです。
意見を通したいときはあえて逆をつく
ある種の考えって逆をついた方が通りやすいんですよね。どちらにも良し悪しはあるのに。
携帯電話ってダサいしボタンだらけですよね?の逆としてiPhoneが産まれたり
今の時代は繊細だからこれからは鈍感力なのです!みたいなやつとか
物質主義に対してのサブスクモデルとかシェアエコノミー。
ボタンあった方が楽なのよねえってお年寄りにはガラケーの方が売れたり、
車は借りるんじゃ無くて買いたいって人にはシェアよりマイカーが売れる。
ただこれが成立するのは、主張してる側も受け取る側も楽をできるって場合に限る。
Appleなら儲かるとユーザーの楽の対。
鈍感力とかは情報の非対称性と悩みの解決の対。
シェアエコノミーとかはレンタルの方が継続的に儲かるのと利便性の対とか。
つまり、携帯ってダサいよなって思っていた人は強烈にiPhoneのファンになり、
自分の繊細さにずっと困っていた人は鈍感力とか自己主張主義のファンになり、
家きったないって思ってた人は物質主義から離れて行きます。
これはある意味当然で、40kgの人にライザップは響かないし、180cmある人にシークレットブーツは売れない。
ただし、今187cmで190cmになりたいって思ってたら売れるし、俺は160cmだけど充分だって思ってる人には売れない。
ライザップなら40kgだけど35kgを目指してたら売れるかもしれないし、120kgでもそれに満足していればライザップは売れない。レスラーとか力士とか。
主義主張が通るのはどんなものでも「相手が悩んでいる」って場合に限る。つまり、図太い人には図太くなれって主張は通らないし、繊細な人にもっと繊細になりましょうって主張は通らず、かならず逆の重要性を主張する。
だってそうなりたいから。元々図太い人ほど繊細になる方法を考えて、元々繊細な人ほど図太くなる方法を考えて実践し、しれが大事だと主張する。
元々名刀を持って生まれた人は何とか鞘に収めようと必死に優しくなろうと苦闘する、けれど、なまくらを持って生まれ、名刀に憧れている人は銃を買ってきて人を傷つける、と。
自分の鋭さに危機感を覚えてる人ほど自分を抑えて相対化し、自分の鈍さに危機感を覚えてる人ほど攻撃的な自分を出したがる。「それが今とは真逆の自分が目指す肖像だから」です。Twitterで攻撃的な人ほど言っていることは微妙に外してるのって、そのせいもあるかもしれません。
僕は元々めちゃくちゃ図太すぎるので繊細になろうと必死で工夫してたら、図太くなろう派の人が集まってきたけど、表面的に繊細っぽく振る舞ってる人は図太いんですよね。
表面的にズバズバ振る舞ってる人は意外と繊細だったりします。図太さにコンプレックスがある人ほど繊細になろうと頑張り、繊細さにコンプレックスがある人ほど図太くなろうと頑張る。
相手が何を大切にしているかによって裏側の悩みがわかり、その悩みを解決する方法を考えることで新しいビジネスを考えることができるんだと思いますね。
以前にも書きましたが、求めるものは現状の不満から逆ベクトルに振ることで分かります。なので、求めるものが分からなくなったときは一度逆方向を考えてみてください。
自分が体現するか環境を用意する
話がそれてきたので意見を通すコツに戻しますが、自分が体現してこうなりたいと思ってもらうか、環境を用意してみると良いと思いますね。
人間は環境の比重がかなり大きいんです。どういった言葉を周りが使っているかで使っている言葉が変わり、どういった教育を受けるかで進む方向性がある程度決まる。
だから、意見を通したいときには自分が一度環境になることを徹するんです。
意見を聞いて貰いたい相手を主人公にして、意見を通したい自分をモブにする。
そうすることで、結果的に最短最速で自分の伝えたいことを取り入れて貰えるんですね。
自分を環境化し、意見を通したい相手を主人公にする。いくつかの選択肢を用意し、その中で選択をしてもらう。
一応考えて欲しいのですが、何かアイデアが通らないときは全てこちらの責任です。なぜなら、どれくらいの人に自分の着想を受け取って貰えるかが成功を決めるんであって、何かを言うことからは特に価値は生まれないんです。
だからこそ、100のうちの5%だけでも受け取って貰えるように、受け取りやすいように伝えたいコンテンツを改造するんですね。
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