僕は人の成功みたいなものに嫉妬したことないんですけど、コンサルという仕事上、よく嫉妬心への対処を聞かれます。で、嫉妬は「負けているのに上回ろうとする気持ち」から生まれると思っています。
そもそも、負けてるもんは負けてるので、粛々とやることをやるしかないし、やることをやっていると自分の道をちゃんと進めば比較相手が減るので、他人と比較しなくなりますよね。この辺は追ってお話ししますが。
で、僕ずっと思ってるんですけど、成功に嫉妬する人ってあまり努力してないか、努力している場合は客観視が不十分かのどちらかだと考えているんですね。
嫉妬は「評価されるべき自分が評価されずになぜあいつが」って心の動きだと思うんですけど、あいつが評価されてるってことは実力は「あいつ」の方があるはずなんです。
で、そういう人はあいつは才能があったからとか言うんですけど、現実的に比較できる範囲のレベルであればほとんど努力で解決していけます。
ギターを弾く才能があってずるい英語を話す才能があってずるいとか、転職の才能があってずるい、とか言わないじゃないですか。芸事とかスポーツなら多少才能も関係してくるでしょうが。
ほとんどの場合、努力ではなくて才能に突っ込んでしまうのは、努力の比重の大きさを知らない人がやることです。
どんだけ才能あっても寝てたら結果は出ないわけですし。
サッカー選手になる才能があっても一生勉強していたら選手にはなれない。
他人に嫉妬しなくなるためには客観視を鍛える
そして、あの人にはどう考えても勝てないって人に負けてても嫉妬はしない(孫さんとか)
孫さんとの数百億の差は認識できても、高々年収1000万の人に嫉妬したりするのはつまり、機微で繊細な客観視が欠けてるんです。視点が近視眼的になっているんですね。
客観視が欠けるのは実力のなさを徹底的に打ちのめされた経験がないからです。成功者がスピリチュアルっぽくなってくるのは、これ以上はどうやってもだめだという大量のテストをすることで、自分の力ではどうにもならない領域に辿り着いて、そうすると謙虚になってくるんですよ。
大して上のレベルまで努力したことがない人は、努力でどうにでもなると思ってる。そうすると我が強くなりすぎるし、必要以上の自己責任論に溺れるようになってします。
「勝てるかもしれないけどチャレンジしてないから」嫉妬するんですね。打ちのめされないのは「すごい人だから」ではなく「実力以上のチャレンジをしてないから」です。
ようは物事を見る解像度が荒いんだと思います。嫉妬してしまうなら、もう少し解像度を細かくすることが大事です。
他人の成功に嫉妬するんじゃなくてチャンスと捉えること
身近な人が成功したときにチャンスと考えずに、ひたすら批判したり嫉妬からくる行動をしたりするとチャンスを自分から逃すことになります。
たまーに嫉妬のメッセージが飛んでくるんですが、人に嫉妬するのって自分のオリジナルのやりたいことが大してないからです。
オムレツの焼き方を世界一極めたい人が和食料理人に嫉妬しますかね?優秀なリーマンになりたい人がフリーランスに嫉妬します?
「ざっくり成功したい」としか考えてないから「成功してそうな人」ってカテゴリで嫉妬するんです。
嫉妬して他人を引き摺り落としても何も変わらない。一歩前の階段にいる人を一人選んで自分と同じ段まで必死に下げたところで、その時同じ段にいた大勢の同胞たちは、その間に前に進む。これを繰り返してると自分のレベルは延々上がらないんです。
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