良いアドバイスと悪いアドバイスの違い。
聞かれて答えるのか、聞かれてないのにアドバイスしに行くのかは意味合いがだいぶ異なる。結果を出すと勝手に人から聞きに来られるんだけど、結果を出していないのにアドバイスしたい意欲が強くなりすぎると聞く前に言いまくるって状態になり、鬱陶しがられる。
それが「アドバイスを聞かないからダメ」と言ってしまう人の構図。
まず、迷いを断ち切ってくれるのがいいアドバイスだと思う。不要な説教とかってむしろ迷わせたりそもそももう決まってるものをねじ曲げたりしようとしてくるので、自分の中で迷いが生まれる。
自分が正しいと信じる作業=怒りであり、「肯定・同意」と「理解」は全く違います。僕は肯定したり同意しろとは言ってませんが、理解することを拒んでいる人が時折います。
そして、僕はアドバイスをくれる人と指示してくる人は明確に分けています。
アドバイスをくれる人はOOの旅行先だったらこういう所がおすすめだから、コースに合ってたら行ってみて、という人で、指示してくる人は時速OOキロメートルでこういう順番でOOを食べてOO時にトイレに行きましょう、まで指示してくるような人です。
あなたの周りの「アドバイスをしてくる人」はどちらでしょうか。そして、そういう人は自分と違う行動を取られると「その人に迷惑がかかっていないのに」怒るんです。
アドバイスをどこまで取り入れるべきか
人間にはそれぞれ何を優先するかによって大切なことの順序が変わるので、それがその人の生き方と密接にくっつくわけですから、各々が俺が正しいという考えを持っていて全く問題ないどころか当然です。ですが、それを「変えましょう」と「相手に意見を変えることを押しつける」のは酷い傲慢です。
あなたの意見を変えることができる、と本気で信じている人に、「じゃあまずその他人の考えを変えられる」って考えを変えてみて下さい、と伝えると硬直します。
各々が人生の経営者です。時間とか行動とかお金とかを思うがままに配分しています。もちろん他人の経営方針に口出しをすることは悪いことではありませんが、こう金を使いましょう、まで言い出したら資金提供はあるんですか?責任問題は?などとなりますよね。
「無責任なアドバイス」はそういった部分が欠落していますから。
僕たちにできるのは精々地図を提供するところまでです。最後はどの道を選ぶのかは全て本人が決めます。
「サーモンは最高!」と言っている人に対して「マグロは最高!」と言うのであれば一般的な西洋人の会話のようですが、「いくらなんて美味しくないからマグロ好きに改心しなさい」などと言い出したら酷い傲慢です。僕はこういった類いの意見は一切聞きません。
方向付けをアドバイスしているか
これをしなさいではなくこういうことがこれから流行る、といったテイストのアドバイスができるかどうかもその人の実力といってもいいでしょう。
過去の指摘だけでは無く、未来の予想ができる人。現在のまとめだけではなく、未来の方向性を語ってくれる人。
そして、しないことについてのアドバイスをしているかです。これはしなくて良いと思うというアドバイスをできるのかどうか。
具体的じゃないアドバイスにふわっと乗っからないように注意して下さい。
アドバイスを無批判に取り入れないこと
アドバイスを無批判に取り入れられると責任が重すぎてアドバイスする側も言いたくなくなる。最後は自分の判断で決めてくれ、と言ってくれる人のアドバイスを聞くと良い。
つまり自信があるから相手に委ねることができる。自分に自信がなければ相手を縛り付けるしか採用して貰えないから。
そして、批判したがりの人って、誰でも知っているようなことを指摘するんですね。その人にしか言えないような言葉ではなく誰でも承知しているけど、条件付きで特定の人にはできないことor故意にやっていないことに対して怒るはずです。
アドバイスすることはされる人にとっては代打
アドバイスするのって代打みたいなもので、代打しまくっていたらむしろその人の打力が伸びなくなる場合があります。1-100まで説明してしまって素振りする機会を奪っちゃう人もいます。
例えば、素振りをやっている時に自分自身での修正を許さず、常に指示し続けるような人。
本当の意味では他人の頭を信用していない人のことです。
良いアドバイスをする人の見分け方
そして、元も子もないことを言うようですが、愛情がない方が良いアドバイスをすると僕は思っています。究極的にはビジネス的な関係でのアドバイス。
その人のバックグラウンドに考えを及ばせつつも、最後はパフォーマンス出してくれたらいいと思っているからです。愛情がありすぎるとバックグラウンドが優先されてしまう場合がある。
批判的なアドバイスのデメリット
「それはできるわけがないから辞めよう」と言ってくる人の最大の問題点は「その人にはできる方法が見つけられないので、アドバイスという皮を被った批判がなんの参考にもならない」という部分でした。ですが、否定してくれる人も必要です。
アンチって一番のファンなんですよ。相手の一挙手一投足を追ってるからですね。
コメント