衝動買いはなぜするのか?
それが「本当に欲しい商品」だからです。
デザイナーやアーティストや企画屋がその商品やサービスを生み出すんですが、元々それを欲しがる頭は僕らにはないんです。
音楽もそう。「こういう音楽を聴きたい」って何となく思っていても具体化するのは作曲家やシンガーソングライターみたいな人の仕事ですよね。
衝動買いは悪の代表みたいにいわれていますけど、そうではないと考えています。
なぜなら、購買という活動がかなりの割合で衝動買いだからです。
ジョブズもいってましたが、「本当に欲しいものを消費者が自分自身で理解」するためには販売者側が商品を見せないといけないんですね。
例えば、石けんとかは必要性を満たすって意味で購入されるので、石けんそれ自体から大きな学びは無いはずです。
石けんそれ自体から学びは無い(デザインとか梱包とか置き方って意味ではあり得ます)けれど、でもニーズ(つまり必要性)以外の謎の力が働くと衝動買いが起きるのです。
衝動買いはその他の謎の力(笑)を理解するという意味で、すごく効果的な活動なんです。
「金持ちになるためにはお金を使え」というスローガンがありますが、あれはここにも繋がります。高額であれば高額であるほど、強力な謎の力が自分に働いていたという意味で、その力を理解するためのきっかけになるんです。
タピオカや虹色の綿アメなんて誰が欲しがっていたんでしょうか?
「イモを煮詰めて丸くした食べ物を、ミルクティーの中に入れて一緒に飲みたいなあ」
と考えている消費者がいましたか?
「見せられた」ことによって、消費者はそれを知り、飲みたくなりましたよね。
キャラメルポップコーンは?
トリビアの泉のへぇボタンは?
妖怪ウォッチは?
チョコエッグはどうでしょう?
あれが欲しいと前々から思っていた人はどれくらいいたでしょうか。
※もちろん、口コミとか色々な要素がありますが、今回は衝動買いに絞ってお話ししてます。
ここからは僕のブログ読者に向けて「商品やサービスを創る人」に向けてですので興味があれば引き続きどうぞ。
アンケートとかリサーチについて
では、衝動買いされるような商品を作るにはどうしたらいいのか。
言語化された時点で本人の中では顕在化されてるので、ツールで見える物は顕在化されてるからイノベーティブ=衝動買いが起きるような商品になり得ないんですね。
ここでお話ししているツールはアンケート用紙とか、ネットでのアンケートとか、市場調査とか、データとか。
そういったものをイメージしてください。
そこから単純にヒットするようなものを生み出すのはすごく難しい。アンケートみたいなことをしても消費者・顧客から本当に欲しい商品は出てこないけれど、こちらの偏見を入れることによって「ブーム」になる商品を生み出すことができるんです。
もちろん、「相手のためになるような」偏見です。
相手のニーズばっかり満たしてると自分がなくなる
自分ばっか満たしてると相手が意味なくなってくる
この辺のバランスを改めて振り返ってみてください。
もちろん、アンケートが不要ってわけではないですよ。そのまま使うな、と。「アンケートをした上」で裏を読む力が大事になってくるというライトな話でした。
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