人を動かす伝え方・言い方
他人を動かしたい、と考えていても、大前提として利害が一致している必要がある。人は損を回避するためか得を得るためにしか動かない。動かしたい側が一方的に得を得るような状況の場合は絶対に動こうとしないのでこれだけは要注意。
古くて手垢のついた言葉だけどWin-Winの状況を作り出す必要がある。それによって人は動く。もしくは、Winwinの状況を作ろうとしてくれた想いによって動く場合もある。(義理みたいなもの)
で、一見動かす側だけが得をするように見えても、必ず何らかの得を得るor損を回避するロジックが「動かされる側に」は発動している。それをつぶさに見つめてみれば、何のためにその人が動いているのかが分かるはず。
なんども言いますが、できる限り相手も自分も得をする環境を周りに作ってみてください。
細かいテクニック以上にそれが大事です。
あと、人を動かす原動力。実は、仲間意識の原動力がかなり大きい。
ジャンプマンガとかを思い浮かべてみて下さい。
ドラクエとか少年漫画。大ボスがいるんです。そいつを倒すために頑張る。
小さい敵は大したことないけれど、それで理想に向かっているような気にさせて、最後に強大な敵と戦うという王道。
それによって仲間意識が芽生えて一緒に戦いますよね。
この記事でも書きました。
シーソーが動くと感情が動く。
感情が動くと行動が動く。
行動が動いたら既にファンかアンチかなんてどっちでもいい話だ。
良く考えてみて欲しい。
だって、口コミをしたり、何かに書いて書いたり、それがネガティブかポジティブかというだけで、行動を起こしてしまっていることには変わりないからだ。
つまり、特定の目的のために感情を動かす。
人を動かすためには「未来」を見せることが重要です。
どんなメッセージがあれば動いてくれるのか?を考えるためには、
先にある「良い」未来
先にある「残念な」未来
の両方についてイメージして、把握しておく必要があります。
感情が無い相手には諦めて下さい、と言いたいところですが、そんな人はいません。
多分、あなたが諦めちゃってるだけですので、なんとか突破口を見つけて下さい。
人を動かす例1:TwitterやFacebookのいいねボタン
暗にどうしたらいいねを貰えるかをユーザーに考えさせている。ここでふざけるなボタンとかを設定するとそれが一つの刺激になってしまって、ポジティブな雰囲気を醸成できなくなる。いいねボタンだけを用意することによって、結果的にポジティブな雰囲気が醸成されるようになる。
いいねがつく投稿をねらって考えたくなるので、ある程度行動を絞り込むことが可能になるということ。
ウォンツを湧かせるのとも近いかもしれないので気になったらこの記事もどうぞ↓
ニーズとウォンツ。ビジネスでの違いと具体例。重要視するのはどっちか。
人を動かす例2:犬のウンチの片付け
こういった例もある。マンション内で「犬のウンチを片付けない」ときに違反者に罰金だとリスクがある。犬の飼い主組合を作る。そこにお金を一定額納めさせ、ウンチが捨てられるたびにそこから清掃代をさっ引く。
で、お金が余ったら親睦会費用にする。
お金が余らなければ水になる。
実際に取り入れていくことは難しいと思うけど、ルール設計自体を変えていくことの有用性になんとなく気が付いて貰えるんじゃないだろうか。
人間一人一人の力はすごく弱い。でも、そこからはみ出ると目立つ。なので、元々のルール設計を変えてしまうのが一番行動を誘導しやすい。
他に、遠回しに恥ずかしい思いをさせるという手がある。
犬の皆さんへ 人間を散歩させるときにはスコップと袋を持たせてください
という言葉。こうすることによって実はすごく自分事に感じられてくる。あえて飼い主と書かずに犬の皆さんと書いているのは、まあ愛犬家の犬を思う心に遠回しに訴えかけていますよね。
人を動かす例3:ユニークなお願いや営業
例えば大道芸人が100円お願いします、ではなくて85円お願いしますと頼んできたらちょっと興味を引かれると思う。それは具体性が加わったから。えなんで?と思う余地ができる。
ちなみに115円お願いしますだと100円じゃ少ないし200円も出したくないしって人を考え込ませてしまって効果が薄いんだけど、75円だったらおつりはあげるよって人が増えるはず。
この辺りは98円、980円、9800円とかの価格設定にも反映されている、根拠あるやり方だってことが分かると思う。
「何で人間は生きるんですか?」ってクライアントと話してて、ずっと頭の片隅で考えてたんだけど、行動って全てが不幸を減らすor幸せを増やすためにやっていて、つまり人間ってずっと泳ぎを辞められないマグロみたいなものなのかもしれないなと。
幸せが完全に主観的ならビジネスとかってそもそも成り立たない。だって全員に違う商品を作らないといけないから。でも僕も含めて沢山の人がスマホを買うし、ディズニーはすげえなあって思う、だから、多少幸せには普遍性があるんじゃないかなって思う。
不幸になるために行動しようとする人はいないので、一見不幸な方に突っ走っていそうに見えても、(リストカットとか)その先で何らかの幸せを期待して行動しているんだと思う。
全てが妥協だと言えるのかも。妥協を許さないのはしんどくなる。Twitterで常時怒ってる人がキツそうなのそれ。
「どこまで許すか」にまた妥協しなきゃいけないポイントが生まれてくるから「妥協しないぞ」って考えた時点で自己矛楯が起きる。「妥協しないこと」で矛楯が起きないのは自分に対してだけ
iPhoneの魅力は外装かもしれないしUXかもしれないしセキュリティかもしれないしサポートかもしれない。お年寄りに薦めるならサポートで、デザイナーに勧めるならUXとか外装、経営者に勧めるならセキュリティとか管理のしやすさ。現場作業の人に外装推しても嫌がられる。これもある種のWin-Winと言えたりもする
つまり妥協の積み重ねでしか交渉力は上がらないんだと思う
新卒がやりがちな会社への不満や批判はなぜ的を得ないか。あと、頭の固い人を動かす方法。
改革vs保守みたいな分断が会社でできるのはなぜかって話と、大方入ってきた側が間違っている理由。僕も昔、サークルで下手な改革みたいなことをやりそうになったので、ちょっと考察してみたいと思います。
会社はただの箱、構成しているのは人間
組織はただの箱です。ダメだダメだ言っていても、自分自身が結局その箱を構成している一人。
視点が会社の外にいるから批判しがちになるけど、傍観者的になりがち。
話を受け流す人にどうやって話を聞いてもらったらいいんでしょうか。
箱の中から箱を壊そうとしても迷惑
構成している一員として他にも箱に入っている人がいる中で、箱をぶっ壊すのは非常に迷惑なので聞き入れてもらいにくい。
「自分も入っている箱」をぶっ壊そうとしているので、何らかのダメージのようなものは自分にも波及するんですが、それに気が付いていないと改革みたいなことをやりそうになる。
そうすると、どうしても「外野が何か言っているぞ」だけで、声が届かなくなっていまう。
どうしたら声を届けることができるようになるんでしょうか。
新しいもっと綺麗な箱を用意して提案すること
現状を破壊しにかかるのではなく、「こっちのほうが居心地がいいですよ」と、もっと快適な環境を用意すること。
現状への批判は反発を生むのでやっちゃだめ。やりがちではあるけれどここを間違えると人は動かせません。
現状を肯定した上で、もっと良い環境を用意するのがテクニック。
もっと良い環境を用意できないのであれば、行動しない方がフラストレーションがたまらないはず。
「新しい箱」を用意して自分で入るのが一番楽
どうしても気に食わないときは、自分で新しい箱を作ってしまうのがテクニックです。
但し、稼ぐ力や能力など、高い水準のものが求められますが。
自分の箱なら、好きな場所に窓をつけたり、クッションを引いたり、天井をつけたりはずしたり、なんでもできる。
自分が一番気に入る環境を作った上で人を呼び込むこと。
当たり前だけど、人が多いほど環境は変えにくくなる。俗に大企業病みたいなもの。ベンチャーでも大企業病には陥るし、経営者の問題が最も大きい。。
大企業病やパワハラはどうして起きる・なぜ産まれるのか。主体的で当事者意識のある起業家思考とサラリーマン思考。
経営者の頭が柔軟なら部下にも波及するし、経営者の頭が固いとそれ以下も堅くなりがちになる。トップの器が会社の器と言ってもいい。
器が小さい2代目とかは拡大させられなかったりするし、潰し書けたりもする。器の拡大に成功すれば、結果的に大丈夫だったりももちろんする。それは成長意欲次第とも言える。
一歩引くことの重要性
迫ってきているのは大抵要求している側側なので、一歩引いてくれたら歩み寄るスペースが生まれる
でも、一歩も引いてもらえないなら逃げるしか無いよねって感じですよね。
話し合いって相手を無理矢理変えるためではなく、自分の主張を通すためでもなく、相手の主張を知るために本来あって、もちかけた側が「相手のために何かを譲歩します」からと考え&それを伝えるから話し合いになるんだと思います。
質問は相手の肉を切り取ることって書いた作家がいて、切り取りに思いやりがないならあんますべきじゃないんでしょうね。
まとめ
会社に不満があったり、もっと深みのある人間になりたいあなたは、メルマガも購読してみて下さいね。無料です。
コメント