原理的にどういうときに商売やビジネスが成立するか
まず大前提を考えてみて欲しいのですが
商品・サービス=お金
と交換することをここではビジネスと定義します。
一旦戻ってみましょう。物と物の交換を思い出してください。
誰かと何かを交換するときの状況を想像してみてほしいんです。
- カード
- ガチャガチャ
- ベーゴマ
- 食品
- おもちゃ
- 本
なんでもいいので「自分の状況と経験」を振り返ってみてください。
どういった条件になると交換が成立しますか。
しっかり考えてください。考えないと意味ないですからね。w
、、、、いいですか?
今にして思うとすごく単純です。
お互いが得した気になってるってことなんですよ。お互いが交換した方が自分にとって利益があると思っている場合のみ気持ちの良い交換が起きるんです。
例を出して考えてみましょうか。
A このカードは1枚でレアだけど、そこそこのカードが5枚貰えるならそっちがいいぞ
B この5枚はそんなに好きじゃないカードだから、あのレア1枚をもらえた方がいいぞ
この条件で交換が成立します。お互いがしめしめとなるわけです。
どっちかが損をしていたらそもそも損をしている側が断りを入れるわけですから。交換できないよと。
お互いが得したぞという気持ちになって交換が成立するってことは大前提なんですね。
お互いが受け取るものの方がより良いものだと感じている状態です。
「等価交換」じゃない。理屈上は等価交換なんですが、
心理的にはわらしべ長者の心境ですね。
自分の方が得をしてる!って思ってる
ここまで大丈夫でしょうか。
店やお金を介した取引でも原理的には同じ
150円払ってペットボトル飲料を購入するとき、僕たちはそれに151円以上の価値を見ています。
ペットボトルの仕入れは100円だったとします。
お客さんが90円で売ってくれ!とかいう人だったら応じるわけがないですよね。
だから、根本的にビジネスが成り立つ条件として、
お互いが自分の方が得しているって風に感じる状況
が根幹であり根本です。これを忘れないでください。
これが作り出せているときがビジネスが成立している条件となりますから、どちらかがイヤイヤだったら成立しないんですよ。何度でも言います。本当に当たり前のことですね。
環境が変わると売れるか売れないかが変わる
バブルの時はお金が余ってるから高いって感じながらも買うんです。
シビアになると本当には価値がないと感じるからシビアになります。ブランド品が売れまくったりするのもそういう背景があります。
例:タクシー
凄く沢山タクシーを利用していた人は、お金が余っていたからタクシーに乗っていたとかって可能性が考えられますよね、
普段はタクシーを使わず家まで歩きで帰っている人がいたとする。
じゃあ環境が変わるとどうなるか。
雨が降るとタクシーの中に入れる
ぬれずに家まで送ってくれる
って状況になったとします。
状況が変わるとタクシーを利用するようになるんです。つまり、初乗り+運賃が雨の中を歩くと比較して、お金を払った方が得だぞと価値判断の基準が変わったからこそ、タクシーにお金を払ったわけです。
自分の方が得をしたってお互いが思っている場合に限りビジネスが成立します。
雨が降るとガソリン代が1000倍になったりしたら、その金額ではお客さんを乗せることはできないんですよね?なので、この条件では取引は成立しません。
これ、当たり前すぎて忘れてしまうことです。
商品企画とかやってると
- どれだけ売れるのか
- 本当に売れるのか
- 何を売れば良いのか
- 何を言えばより売れるのか
- どうした方が反応率が取れるのか
を中心に考えるようになってしまいます。もちろん考えることは必要なことですが、
相手が「得をした!」と思わなければお金なんて動かない
自分のことばかり考えているからです。お客さんも自分のことばかり考えています。お金をもらう側が折れるしかありません。
販売者側がお客さん本位になるしかなんです。原理的にはね。お客さんが販売者本位になることはないですから。
こっちの利益は向こうの利益の後に来るって当たり前のことが実感できたときにビジネスは本当に楽しい物になるはずです。
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