すんごい頭のいい人と頭のいい人っぽく見せてる人の話し方の差を最近感じることが多くて、本当にめちゃくちゃ頭のいい人の話って、向こうはちょっと引いてるんだけどすっごい腹落ちするし、ああそれだ!ってのがあるんだよね。そうじゃない人の話は押しつけてきてるのに全くすとーんとは来ないし、ちょっと違うんだよなあ感じが常にありませんか?
頭のいい人は新しい常識を差し出してくれる人。頭の悪い人は既知の常識を押しつけてくる人。
本当に頭のいい人と話してるときはハッとする感じ、頭が整理される感覚があるけど、そうじゃない人にはそれがない。
あと、会話って構造と装飾に整理されると思うんです。建築で例えるなら鉄骨部分と装飾やインテリアの部分。デザインと機能。
会話にもこれらが求められるよなあと最近考えていまして。
ちょっと考えたことをまとめてみたいと思います。
知的な会話がしたいなら相手を引き上げること
まず基本的な注意点からお話しします。「相手に登ってきてもらう」という発想が凄く大事です。対話する土台を作るために徹底して聞く姿勢を持つこと。
知的な会話がしたい=
あなた自身が「自分の会話」に不満を持っている
か、
高度な会話ができる相手がいないか
で悩んでいると思うんです。
場合によっては両方の感覚を抱くことももちろんあるでしょう。
ある場面においてはもっとレベルの高い会話がしたいと感じ、ある場面においては自分の頭の悪さをジワジワと感じるような…(僕もそうです)
今回はこの両面から解消できるアプローチを考えていきますが、まず、会話には必ず相手がいますから、相手を大事にする姿勢が何よりも大事になってくるんですよ。
会話で相手を置き去りしない。
知識やうんちくを披露したくなったら、必ず相手に質問し、相手が話したいことを話してもらう。
相手から会話を奪い取らない。
この3つさえ守れれば、「頭が良い」「知性がある」とまでは思われないかもしれませんが、少なくともバカ扱いされることはないでしょう。他者への想像力。
他者への想像力は相手にとっては「自分のこと」です。
会話の相手は「自分のこと」を何よりも機微に感じ取ります。これだけは忘れないように。
賢い人の話し方には否定がない
僕自身、言語化することがまだあまりできていない部分なのですが、頭のいい人と会話していると、否定がないんですよね。
頭の良い人って知らないことをこんなの知ってますよねって前提で話してきてくれるけど、そうじゃない人ってこれ俺しかしらないんだぞってトーンで誰もが知ってることを話すような。
まず聞いてくれる。その後で話してくれる。
お互い1という主張を持っていたとしましょう。で、賢くない人は相手の1を会話の土俵から叩き出そうとする。恐らく、自分の言葉に本質的な自信がないからなのかもしれません。
相手の意見にかき消されることが怖い。だから言葉にトゲが立っていく。
本来、土俵に相手の1と自分の1を並べて、並列に話せばいいはず。
1と1をくっつければ新しい「2」がお互いに残るかもしれないのに、叩き出そうとすると1しか残らない。しかも、叩き出された方は不満を持ちます。そもそも会話で「否定」することは不毛なんです。
議論はケンカじゃありません。
新しい「まだ見ぬ2」を引っ張ってくることが目的なんです。
おにぎりか餅かでケンカしそうになったら、おはぎで手打ちにする。それくらいの柔軟性をもって考えられると、余裕を持って色々なことに対応出来るようになってくるはず。
会話の土俵に積み木を積んでいく意識です。相手が一つ積んだら一つ積む。二つ積んだら二つ積む。
やりがちなのは全く別の積み木タワーのタイムアタックになるか、相手の積み上げを邪魔しようとするか。競ったりする必要はないですよ。協力しましょう。
賢い人は決めつけやレッテル貼りがない
決めつけ=目の前の相手と必ずずれます。レッテル張りもそうです。
全ての特徴をレッテルに盛り込むことは不可能ですよね?笑
「だからOO人は!」って、家族でさえ性格が違うのに、まとめてレッテルを貼ることは不可能です。それが特定の個人だろうが同じ。
「OOさんってOOな人だよね」と言われて、嬉しい人がどれくらいいるんでしょうか。
周りの人から物静かに思われていても、実は凄く言葉の扱いが上手いかもしれない。
もちろん、口達者に見られていても、内面では軽薄さになやんでいるかもしれない。
安易にレッテル張りをするのは避けて、できる限り相手をフラットにそのまま見る。
たとえ話や比喩が上手い
こうすればいいんですよ!みたいな精神論って誰でも言えますけど、具体的なたとえ話に落とし込むには幅広い経験が必要になってくると思っています。
相手のレベルに合わせた自由自在な表現力と、それを思いやりの心で相手に届ける力。
相手の頭にイメージを残さないとついていけない。
でも、耳タコになってるたとえ話は聞きたくないんです。
基本的には分かる&あまり聞いたことないたとえ話を話せること。
相手重視かどうか
賢い人って相手を重視できると思うんです。おれの主張が何で理解できないんだ!ってスタンスではなく、相手にどう変わってもらうか、自然に自分の言葉を理解してもらうかにプライオリティが来てるんですよね。
共感を大切にしているかどうか
共感を軽んじながら、しかしコミュニケーション能力は重視する、などということは考えにくいのです。もしそんなことがあるとすれば、それは、相手の気持ちを感じることなく言葉巧みに言いくるめたりごまかしたりする能力を重視しているのだと受け取られても仕方ありません。そんな能力では本当に信頼感のあるビジネスは進めていけないでしょう。東山紘久 (京大名誉教授・心理学者)
自己主張と相手を無視して「我」を主張することとは別物です。東山紘久(京大名誉教授・心理学者)
最後にこんな言葉を見つけました。言いたかったことと凄く近かったのでご紹介です。
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