ビジネスするなら限界効用理論を頭に入れておこう
分かりやすく言うと、「ビールは一杯目が一番美味いけど、沢山飲んでいるとだんだん飽きてくる」みたいな現象です。w
生まれて初めて購入した車は嬉しさもひとしおですが、10台目の車はコレクションみたいになってくるはず。
これはどんなものにも多少当てはまります。収穫逓減とは同じ土地で労働だけ増やすと収穫量が時間に対して減るよねって考え方です。近い考え方なのでこの記事では一緒くたにして理解して欲しいかなと思います。
限界効用理論や収穫逓減を避けるには
じゃあこれが続いたらいつかは誰もビジネスできなくなっちゃうんじゃない?と考える人もいると思います。
ちょっと違います。
どうやってサービスを提供すればいいのかというと、
顧客のベクトルをずらす
んですね。
今までパフェやクレープに向いていた着目をタピオカにずらす。
パフェやクレープやタピオカを全て食べてもらうのではなくw
注目や視野の範囲をずらし、見える視界を変えてもらうような施策を起こす。
んー、話もずれてしまったので戻します。w
人間は腕が増えたり脳味噌が増えたりしない
スマホ2台ならまだ理解できる。時計を二つ持ち歩くのもまだ理解できる。それ以上になってくると僕は理解の範疇を超える。(持っている人を否定している訳ではありません)
分かりやすいのはAndroidとiPhoneの関係性ですね。今までAndroidユーザーだった人の視界をずらしてiPhoneユーザーになってもらう。
iPhoneユーザーだった人の視界をずらしてAndroidユーザーになってもらう。
ガラケーからスマホも同じです。視界のずらし方はPRだったり口コミだったりいろいろです。OMEGAファンにROLEXファンになってもらうこともそうでしょうし、ZENITHファンにパテックフィリップファンになってもらうこともそうでしょう。
※時計は複数本以上コレクションできるので、着用と購入は別で考えてもらう必要があります。この場合、どうやってコレクションに食い込むかが大事になってきますよね
つまり、あるところを境に効果が薄くなるポイントがある
なので、どんな戦略にもかならず「効果が小さくなるポイント」があります。
「1人にこの記事をシェアして下さい!」とあなたに伝えたらそんなに難しくはないはずですね。今近くにいる人に教えてもらっても良いですし、友達にラインで伝えてもらってもいい。大した時間もコストもかからないはずですw
でも、「日本国民全員にこの記事をシェアして下さい!」と言われたら、山奥まで歩きで回らないといけないかもしれない。TVで同時放映して、ニコニコ動画で広告して、Youtubeで広告して、新聞で広告して、、、とやっていたら費用もコストもとんでもないことになるでしょう。
さて、ここまで大丈夫ですか?
顧客から延々と同じ注意を引きつづけられない
規模ではなく時間軸でも同じです。
同じ活動を繰り返していれば自然と影響力が下がるので、常に新しい活動をし続けないといけない。商品開発のライフサイクルの考え方もこう。
ある費用やコストを境に効果が薄くなるポイントがあるので、そこにぶつかったなと思ったら施策を柔軟に動かしていくことが必要。もちろん、競合や他社も必死で視界をずらそうとしているので、常にそれに立ち向かわないといけない。だから施策を打ち続けないといけないんですね。
常に同じ質のアクセスはこない
とあるお店にも強烈なファンと一見さんと通りかかっただけの人がいるように、アクセスには濃さ薄さがあります。これも限界効用的・収穫逓減的な考え方とも言えますね。合わせて理解しておいてください。
収穫逓減と限界効用とはなにか
つまり、妥協と行動の繰り返しが収穫逓減、限界効用を現実に活かすための本質なのではないかなと。
コストを商品開発に振るのか、集客に振るのかのトレードオフを見極め、それを乗り越えながらビジネスを大きくしていく。
限界効用・収穫逓減ってこの二つの考え方を頭に入れておくと、何かと色々なことへの分析や理解に使えるはずなので、ぜひ覚えておいてください。
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